プログラミング教室の集客担当者が身につけるべきSEOの手順
ユーザーがGoogle検索で検索窓に入力する言葉が「検索クエリ」です。Googleの検索の仕組みを「プログラミング教室」を例にとって解説します。
ユーザーは何かを調べたいと思ってGoogleのトップページを呼び出します。その際に必ず「意図(インテント)」があります。SEO対策とは、その意図を事前に汲み取り、その「問い合わせ」に対する「アンサー」を、正確に、過不足なく、分かりやすく、文章や画像や動画で伝えることです。
- プログラミング教室の集客担当者が身につけるべきSEOの手順
- 事前準備1 キーワード戦略策定の手順をイメージする
- 基礎知識1 「検索クエリ」とは何?を理解する
- 基礎知識2 「知りたい(Knowクエリ)」は潜在顧客の印
- 基礎知識3 「行きたい(Goクエリ)」には、行きたい!という意志
- 基礎知識4 ローカルSEO対策は習い事教室にとっては必須知識
- 基礎知識5 「やってみたい(Doクエリ)」は、アクションのシグナル
- 基礎知識6 「買いたい(Buyクエリ)」は、「欲しい」というニーズの現れ
- 基礎知識7 検索エンジンがどのように検索クエリを解釈したのかを知る
- 基礎知識8 教室運営者は4つの検索クエリにあわせた対策が必要
- 実践1 キーワード選定の前提を確認する
- 実践2 まずは軸キーワードを定める
- 実践3 軸キーワードからサジェストキーワードを探す
- 実践4 サジェストキーワードを俯瞰してみる
- 実践5 検索意図でグループ分け。不要なものはスコープ外へ
- 実践6 検索意図で必要なキーワードはさらにグループ細かくグループ分け
- 実践7 検索ボリュームと難易度を調べる
- 実践8 自社のリソースと照らし合わせてキーワード戦略を確定させる
- 参考1 より高いレベルのコンテンツマーケティングをしたい方へ
事前準備1 キーワード戦略策定の手順をイメージする
- サジェストキーワードで押さえるべきキーワードを網羅的にチェック。
- その中で不要なキーワードは捨てます。
- 必要なキーワードを俯瞰します。
- そのキーワードの検索意図を読み込みます。検索意図と自社のサービスの狙いが合致したキーワードを抽出します。
- 合致したキーワードのなかで、その検索ボリュームを調べて、コンテンツづくりの優先順位付けを行います。
これを「プログラミング教室」の事例に例えると
- サジェストキーワードで「フランチャイズ」「小学生」「とは」「スクラッチ」「東京」などを洗い出します。
- 明らかに検索意図が異なる「フランチャイズ」「独立」「大人」「シニア」「Python」など自社の生徒集客に意図とは異なる言葉を除きます。
- 残った言葉はターゲットである保護者が欲しい言葉。「小学生」「キッズ」「子供」や、エリアである「東京」「豊洲」やオファーである「体験会」などに絞られます。特に、GO、Do、KNOWクエリの観点も含めながらグループ分けします。
- 次に、そのなかでキーワードボリュームと難易度のバランスを見て、自分にとって狙えるキーワードを定めます。つまりコンテンツの優先順位を付けます。
基礎知識1 「検索クエリ」とは何?を理解する
クエリとは、英語で「問い合わせ」とという意味です。問い合わせをする検索者の多様な意図が隠されています。プログラミング教室の場合なら「プログラミング教室に行きたい」「プログラミング教室はどのような学習内容か知りたい」「プログラミング教室は学校で必要なのか知りたい」など、検索意図は様々。いやバラバラです。検索クエリは日々新しいものがうまれ、過去90日ではなかったものが20%もあると書籍には書いてあります。
バラバラとは言いましたが、Googleは、意図を4つのグループ分けをしています。①「知りたい(Knowクエリ)」②「行きたい(Goクエリ)」③「やってみたい(Doクエリ)」④「買いたい(Buyクエリ)」です。
例えば、「プログラミング教室」の場合は以下のように表示されます。
基礎知識2 「知りたい(Knowクエリ)」は潜在顧客の印
特に検索意図の「知りたい(Knowクエリ)」は全体の9~8割近くあると言われています。これらのユーザーはアクションを起こす前の段階なので、教室運営者から考えると潜在顧客層のユーザーと言えます。プログラミングで言えば「スクラッチ 言語」と検索すると、以下のように広告が表示されない検索結果になります。Googleは、「情報型」のサイトをアンサー候補として表示しました。これは極力広告を省いて情報探索に集中してもらおうとするGoogleの意志がアルゴリズムに反映されています。Googleは粋な計らいをします。まだ情報収集段階にある検索者を見越して、「売り(広告)」を排除しています。
基礎知識3 「行きたい(Goクエリ)」には、行きたい!という意志
4つ検索意図のなかでもGoクエリは分かりやすいです。何と言っても「MAP・地図」が表示されるからです。
「プログラミング 教室」の検索意図(=インテント)は、「行きたいな」と検索者が思っているとGoogleは読み取っているのです。しかもGoogleは位置情報と紐づけています。
私は東京都に住んでいるのですが、表示されるプログラミング教室の地図は東京都になります。Googleは位置情報とクエリを掛け合わせることで、私が何をしたいのか?を分かっているのです。技術レベルが高くて、少し恐ろしいですね。
地図の下の検索結果画面は、プログラミング教室の一覧が出てきます。「教室一覧」「5選」「コース紹介」などの表記が目立ちます。
基礎知識4 ローカルSEO対策は習い事教室にとっては必須知識
Goクエリで返される検索結果画面で自社サービスを表示するには、ローカルSEO施策が必要です。Googleマイビジネス登録や口コミ施策などが有効です。
ローカルSEO(Local SEO)とは、「地域名+キーワード」や地域や場所に影響を受けやすいキーワードで検索した時に、特定の地域や場所に基づいた検索結果を上位表示するように、最適化を行うことです。同じ意味で、MEO(Map Engine Optimization=マップ検索エンジン最適化)という言葉が使われています。
スマートフォンの普及により、エリア情報を元に検索結果を表示するローカル検索の利用率がどんどん高くなっています。特に、「近くの」「周辺」といった現在地点を基準として近くの店舗や施設を探すユーザーが増えるなど、検索行動において大きく変化しています。この流れは飲食店・医療・スポーツクラブ・士業など他の業界も同様です。小さい教室を運営するSMB(Small and Medium Business)の場合は、大手ポータルサイトが検索上位を占めてしまうこともあるので、自社を一人称でGoogleの検索結果画面に存在させるためには、非常に重要な戦略です。
ローカルSEOは後日詳しく解説します。
基礎知識5 「やってみたい(Doクエリ)」は、アクションのシグナル
「やってみたい(Doクエリ)」は、「やってみたい」という意図を感じる言葉です。「方法」「手軽」「やり方」「始める」「コツ」「手順」などの言葉が使われます。したがってGoogleが返してくる検索結果のなかのタイトルは、ハウツーものが多くなります。
「プログラミング 方法」で検索すると、入門、初心者、独学、基礎、方法、勉強法、やり方、手順、解説の言葉が並びます。Googleはまるで「先ずはやってみなさいよ」と返答しているようにも感じます。
Doクエリは、Knowクエリに次ぐ検索ボリュームがあります。さらに、Knowクエリよりもプログラミングや教室に非常に高い関心があります。Doクエリで入ってくるお客様にしっかりと自社サイトに訪れてもらえる、見出し・本文を考えたいですね。
基礎知識6 「買いたい(Buyクエリ)」は、「欲しい」というニーズの現れ
BUYクエリは、「買いたい」と思っているために、そのユーザーが何かを買う可能性は非常に高いです。買うことを想定して他社との比較、評判の調査などを行っているかもしれません。したがって画面には「広告」も出ています。KNOWクエリの時は、邪魔な情報ととらわれがちな「広告」も、BUYクエリ(購入段階)での広告は、消費者にとって生活必要情報と言えるということです。
プログラミング教室の場合だと「プログラミング教室 教材」などでBuyクエリの検索結果画面が表示されます。
基礎知識7 検索エンジンがどのように検索クエリを解釈したのかを知る
Googleの検索エンジンがどのように検索クエリを解釈したのかを知るためには、上記の画面キャプションのように、その画面を見るのが一番の近道です。①検索ボックス下部のメニュー、②メインカラムの検索結果、③右カラムの表示を見てみる、です。
例えば同じ習い事の「スイミングスクール」で検索すると、
①検索ボックス下部のメニュー:すべてー地図ー画像ーと並んでいます。
②メインカラムの検索結果:地図が表示されています。
③右カラムの表示:情報型の象徴「Wikipedia」の情報が表示されます。
つまり、Googleは、「KNOW」と「GO」の2つの検索意図と解釈したと言えます。
基礎知識8 教室運営者は4つの検索クエリにあわせた対策が必要
検索者から問い合わせを受けた場合は、教室運営者は、「その裏側にある意図」を読み取りマーケティングに生かす必要があります。その上でGoogleの技術やビジネスモデルは秀逸です。
例えば、プログラミング教室運営をしているなら、まずは、GOクエリにきっちり答えられるようにローカルSEOから始めたいですね。そのあとDoクエリ、Knowクエリの順番でコンテンツを充実させていくことがおすすめです。Knowクエリは検索ボリュームは多いのですが、その分、ライバルが全国に点在しているので、検索上位を狙うのが難しい場合があります。
- 「行きたい(Goクエリ)」を検索者から問い合わせを受けた場合は、教室運営者は、ローカルSEO施策、Googleマイビジネス登録などで対応します。「プログラミング教室 豊洲」などの複数ワードを狙うことも重要です。
- 「やってみたい(Doクエリ)」を検索者から問い合わせを受けた場合は、教室運営者は、手軽で簡単な方法、コツや手順のコンテンツが求められています。入会方法、体験会参加、プログラミング教室の選び方などの情報を発信してください。
- 「知りたい(Knowクエリ)」を検索者から問い合わせを受けた場合は、教室運営者は、意味、意義、定義、仕組み、事実、歴史、概念などをコンテンツを発信します。
- 「買いたい(Buyクエリ)」は、何よりよい評判が重要です。しかし習い事サイトの場合、「買う」という行為がなかなかイメージできないので、それほど重要ではありません。プログラミング教室の場合であれば「教材」ぐらいでしょうか。
プログラミング教室なら以下の通りです。
さあ!実践編です
実践1 キーワード選定の前提を確認する
検索クエリを理解したら早速、手を動かしてみましょう。
プログラミング教室を経営する飯島優太郎さん(ペルソナ)を例にとって「関連キーワードの選定」を説明します。まずはペルソナは以下の設定です。
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ロボットプログラミング教室「ロボキッズ」を経営
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ロボットの組み立てとプログラミングの両方ができる
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現在、豊洲と自由が丘と二子玉川の3店舗を運営
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スクールの対象は小学校1~6年生まで
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豊洲教室はショッピングモールの隣にある。
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プログラミング教室の売りは、「論理的思考力」が身に付くこと
最初に説明します。この作業は1時間から3時間ぐらいかかります。目的をはっきりさせないと途中で迷走しますので、しっかりと確認させて下さい。
目的は「検索者のニーズを、私自身が頭の中で網羅しているのか?チェックする」ことです。ネットにはよく「MECE(ミーシー)」と記載されています。その意味は、"漏れなく、ダブりのなく全体を網羅すること”です。要は無計画にサイトコンテンツを出して行くのではなく網羅してから優先順位を付けてコンテンツを出して行くことが重要です。
検索者は「行きたい」「やってみたい」「知りたい」と思った時に検索します。そのなかには「人に聞けるような”問い(クエリ)”」もあれば、「人に言えないような”問い(クエリ)”」もあります。私の場合も自分の検索履歴を人に見られたくないことがあります。
今回のテーマの「プログラミング教室」の場合であれば、「プログラミング教室 意味ない」で検索する人がいます。これらの言葉は事業者である先生たちにはなかなか思いつかないキーワードです。これらの検索結果のなかに集客に役立つ可能性もあるかもしれません。プログラミング教室のネガティブな面もチェックしているひとは真剣に教室を探している可能性があるからです。
それでは、早速、目的を忘れずにキーワード選定を始めましょう!!!
実践2 まずは軸キーワードを定める
先ずは、「軸キーワード」の選定です。ファーストインプレッションでいいので作ってみましょう。この際、あまり絞り込むことなく広くワードをとることが大切です。
プログラミング教室の場合であれば、
- 論理的思考力、
- 習い事
- 理数教育
- STEAM教育
- プログラミング教育
- プログラミング教室
- プログラミング教室 小学生
- プログラミング教室 豊洲(エリア検索)
- ロボキッズ(指名検索)
などになると思います。
実践3 軸キーワードからサジェストキーワードを探す
サジェストキーワードとは、Googleのアルゴリズムによって掲出されるおすすめのキーワードです。例えばプログラミングと入れて返ってくるサジェストキーワードは、「プログラミング教育 小学校」「プログラミング教育 必修化」「プログラミング教育 教材」「プログラミング教育 問題点」などになります。
他のサイトで意図を分かりやすく説明してくれていますので引用します。
「サジェスト」とは、Googleなどの検索スペースに文字を打ち込んでいる際に、検索候補をその下部に表示する機能のことです。検索キーワードを最後まで打ち込まなくとも、ユーザーが求めているであろう言葉を先読みしてキーワードを提示してくれます。特にスマートフォンでは文字の入力がキーボードよりも面倒なため、皆さんもサジェストワード(サジェスト機能が提示する候補)をクリックしやすい傾向にあるのではないでしょうか。
この機能はGoogleやYahoo!はもちろん、YouTubeに代表される動画共有サイト、Amazonや価格.comなどのオンラインストアでも導入されており、ネットユーザーにはすっかりお馴染みの存在となっています。Googleのサジェスト機能は特に「オートコンプリート」と呼ばれることもあります。サジェストキーワードは「関連キーワード」と混同されてしまうこともありますが、サジェスト機能はこれからご紹介するように、より様々なユーザー情報を取り入れて成り立っています。
また、サジェストは単なる検索候補を表示する装置としてだけでなく、ユーザーの知りたいこと(検索意図)を明らかにする役割を担っています。つまり、サジェストを理解することは、ユーザーニーズの把握につながるのです。SEO対策(検索エンジン最適化)を意識したコンテンツ制作に活用しない手はありません。Googleサジェストは「アクセス数が伸び悩んでいる」、「検索順位を上げるにはどうしたらいいのか分からない」、「コンテンツの企画の時短を図りたい」といったお悩みをお持ち方必見の機能です。
これらのサジェストキーワードを目視で転記するのは現実的ではありません。そこで便利な無料ツールがあります。それはGoodKeywordです。早速、軸キーワードのひとつである「プログラミング教室」を例にとって実際に手を動かしてみましょう。
goodkeyword - Google/Bing/Yahoo関連キーワードツール
実際に、「プログラミング教室」でキーワードを取得すると以下のように表示されます。右下の折れ線グラフはGoogleトレンドです。プログラミング教室は上昇トレンドにあることも分かります。これから検索ボリュームが増えていくことが予想されます。
ここで時短テクニックがあります。goodkeywordの検索窓で「Googleサジェスト」を選択してください。
ここでgoodkeywordの検索ボタンを押すと以下の画面になります。ここですごく便利なのは「表示されたキーワードをすべてコピー ※重複キーワードは削除済」のボックスです。このツールを使わないと2時間ぐらいかかる作業が1秒で完了します。ここに出てくる言葉が、世界中の検索者が「プログラミング教室」と一緒に検索したキーワードとなります。
(参考)他にも以下の無料・有料ツールがあります。
Keyword Tool (FREE) ᐈ #1 Google Keyword Planner Alternative
Googleサジェストから検索ワード候補を一括ダウンロード『グーグルサジェスト キーワード一括DLツール』
実践4 サジェストキーワードを俯瞰してみる
私が俯瞰をしたところ、以下のようなキーワードが「プログラミング教室」と一緒に検索されていました。これが網羅性です。 漏れなく、ダブりのなく全体を網羅することを意識しましょう。
ツールにもよりますが、goodkeywordで「プログラミング教室」で調べると421のキーワードが表示されました。グーグルサジェスト キーワード一括DLツールで同様に調べると699のキーワードが表示されました。このなかから主なものを抜き書きしたのが以下の通りです。
- 必修化、総務省、文部科学省
- 意味、いらない、意味ない、効果、メリット、目的、 実際できるようになるか
- とは、ってなに?、ロボット教室の違い、本、独学
- 検定、資格
- パソコン 性能、アイパット
- アンケート、ケーブルテレビ
- 子供、キッズ、幼児、幼稚園、年長、年中、小学生、中学生、大学生、社会人、大人、シニア、
- 何歳から、年齢制限、対象年齢
- 初心者、 発達障害、 働きながら
- 土日
- 夏休み、春休み、gw集中
- 東京都、神奈川県、栃木県、埼玉県、千葉県、大阪府、広島県、福岡県
- 近さ、マップ
- 講師紹介、講師、マンツーマン、メンター
- 内容、カリキュラム、コース、教材、ソフト、ゲーム、ゲーム作成
- 様子、実態
- 無料、安い、高い、月謝、金額、料金、値段、授業料、相場
- オンライン、 zoom、英語
- 言語、スクラッチ、マインクラフト、C言語、c++、 java、 javascript、python、ruby
- 体験、体験会、イベント、見学、相談、 ワークショップ、出前授業
- 申し込み流れ
- 選び方、おすすめ、ランキング、検索サイト、検索、比較、No1、 まとめ、有名、人気
- 選ばれる理由、評判、口コミ、体験談、 行ってみた
- ロボ団、レゴ、学研エジソンアカデミー、dmm、夢スタジオ、ドコモ NTT,
- 森塾、ソフトバンク、ソラ、神戸青少年科学館、スマイルテック、ソニー、エジソンアカデミー
- テックキッズ、テックアカデミー、テックキャンプ、ノジマ 、 ヒートウェーブ、ヒートウェーブ
- 企業概要、システム会社が運営、企業、規約、問い合わせ、個人
- バイト、アルバイト、求人、正社員、講師募集、ボランティア
- エンジニア、就職、就職支援、就職サポート、転職、転職支援、副業、年収、フリーランス、慶應
- 現状、業界、市場規模、市場、全国分布、需要、増加、推移、数
- 運営、運営方法、売上、web、利益、継続期間、生徒数、特定継続的役務提供、教材 販売、ネーミング
- チラシ、パンフレット、ポスター、のぼり旗、集客方法、チラシテンプレート、生徒あつめ
- 開くには、開きたい、閉店、補助金、助成金、儲かる、 儲からない、開業資金、物件募集、備品
- 加盟店募集、開業、FC募集、フランチャイズ、フランチャイズ比較、FC、自宅、独立
- 詐欺
powerd by Goodkeyword
ここで重要なのは、「MECE(ミーシー)」です。"漏れなく、ダブりのなく"全体を網羅することを指します。再度復習です。Mutually(お互いに)、Exclusive(重複せず)、Collectively(全体に)、Exhaustive(漏れがない)ことが重要です。ツールって便利ですね。
実践5 検索意図でグループ分け。不要なものはスコープ外へ
さて人間のチカラの出番です。まずは自分が検索するひと(つまり保護者や事業者)の気持ちになります。そして不要なものを切っていきます。
「プログラミング教室 独立」で検索するひとは、どんなひとのどんな気持ちだろうか?と。この言葉は、「プログラミング教室で起業したい」と思っているひとでしょう。プログラミング教室のスクール経営者にとっては、同業者に読んで頂く意味はあまりないと思います。
次に「プログラミング教室 正社員」の場合は、求人目的のコンテンツが大部分を占めています。試しに検索をしていただくと一目で分かります。
これらのキーワードは、教室経営者にとっては不要なキーワードです、このキーワードを狙う意味はありません。私がキーワードを分析しているなかでは「求人」「キャリア」「業界動向」「経営ノウハウ」「集客ノウハウ」「開業支援・フランチャイズ」などがあり、このようなキーワードで検索するユーザーを意識する必要はないでしょう。少し時間をかけすぎましたが、やらないことを選ぶことが重要です。
実践6 検索意図で必要なキーワードはさらにグループ細かくグループ分け
集客責任者にとっての顧客である保護者の気持ちになれば、重要なキーワードはすぐにイメージできると思います。例えば「対象年齢」に関するキーワード。「子供」、「キッズ」、「幼児」、「幼稚園」、「年長」、「年中」、「小学生」、「中学生」、「大学生」、「社会人」、「大人」、「シニア」などです。「プログラミング教室 幼児」で検索する意図は、まさに、我が子のためにプログラミング教室を探している保護者の可能性が高いと言えます。
「対象」に関するキーワードは、自社のスクール経営と直結するので押さえておきたいです。
また年齢に関する言葉だと「何歳から」「年齢制限」「対象年齢」などのキーワードがあります。これらの言葉は「プログラミング教室 幼児」よりは、まだ本気度の薄いひと。つまり潜在顧客か、幅広い関心層が検索している可能性があります。
検索結果にも、プログラミング教室比較サイト「コエテコ」など”メディアやプラットフォーム”が表示されます。
次に注目したいのは、なんといっても「エリア」です。
保護者の視点から見れば、「プログラミング教室 豊洲」など自身が住んでいるエリアを入れるのは普通の検索行為です。GOクエリである検索結果画面には、たくさんのプログラミング教室の表示が現れます。
この中に自社のプログラミング教室が表示されないと、保護者の選択肢にも入りません。リアル教室とオンライン教室ではエリアに関するとらえ方は異なります。
リアル教室においては立地は非常に重要な要素と言えます。通常であれば商圏は2~5kmぐらいでしょうか。この商圏内における集客にとって、「地名」「駅名」などのエリアに関するキーワードは非常に重要です。
次に、「オファー」です。
「体験」「体験会」「無料体験」「イベント」「見学」「相談」「ワークショップ」「出前授業」などです。保護者の方から見れば、「無料体験会」を探していると思います。
他にも、「カリキュラム内容」(内容、カリキュラム、コース、教材、ソフト、ゲーム)、「価格」(安い)、「言語」(言語、スクラッチ、マインクラフト、C言語)、「選び方」などの言葉も並んでいます。
このような作業を通じて、「プログラミング教室」を一緒に検索するキーワード選定作業を通じて、自社の想定ユーザーの検索意図を想像することで、コンテンツを選び出していきます。
実践7 検索ボリュームと難易度を調べる
キーワードボリュームを調べます。その意味は、それは作業効率を上げるためです。そこでキーワードの検索ボリュームと難易度を調べるツールをご紹介します。
ツールは主に3つです。Google広告、ubersuggest、aramakijake。Google広告はgメールを取得した後に登録が必要です。また広告出稿していない場合は検索ボリュームは概数で掲示されます。ubersuggestはオフィシャルなツールではないものの検索ボリュームなどが細かく出てきます。優先順位を考えるだけなら使えるツールです。手軽に「パパっと」調べるならaramakijakeです。
今回は、軸キーワードである「プログラミング教室」でやってみましたが、今回の例に挙げる教室であれば、「ロボットプログラミング」でも同じことをやってみると気づきがあるかもしれません。私は疲れました(笑)。
長くなりましたが、この作業を通じて重要なのは、ユーザーの検索意図とはそのままニーズであり、「検索者のニーズを網羅しているのか?チェックする」という視点です。長時間のキーワード調査をすると目的を忘れがちになりますが、そのことを忘れずに調査を進めてください。
なお、chromeの拡張機能でキーワードボリュームを調べるツールもあります。私も使い始めたばかりです。
では、今回はUberSuggestを使ってみましょう。結果はすぐに出ます。
キーワード候補もすぐに出てきます。
これをCSVにダウンロードすることも可能です。
実践8 自社のリソースと照らし合わせてキーワード戦略を確定させる
私が1人でプログラミング教室を経営しているなら、「プログラミング教室」というボリュームのあるキーワードは狙いません。初心者は難易度(ディフィカルティ)が50以上あるワードをいきなり狙うのは大変だと思います。まずは「プログラミング教室 対象」「プログラミング教室 エリア」などのキーワードから取り掛かります。
ここは自社のスキルやリソースとの兼ね合いです。
例えばブログやサイトづくりに1カ月で10時間ぐらいしか使えないならDifficultyの指数が50以上は非常に難しいと思います。まずは30~40のなかで自社にとって事業インパクトの高い言葉を探しましょう。例えば「プログラミング教室 東京」は無理でも「プログラミング教室 豊洲」で狙う。それでも難易度が高ければ「プログラミング教室 小学生 豊洲」で狙う、等です。
早速、試して見て下さい。
参考1 より高いレベルのコンテンツマーケティングをしたい方へ
上記は基礎知識と基本的な手順を解説しました。しかし、もっと本質のコンテンツマーケティングに踏み込んで学んでみたいという方には以下のSEO対策コースの視聴をお勧めします。ただし対象はSEOで起業を目指す人なので、あくまでも参考程度と考えてください。
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