生徒募集用のホームページを作る前の準備を解説します。
生徒集客のためのホームページをつくるためには、何から手を付けていいのか分からない方に向けてその手順を解説します。最初は事前準備です。
①事前準備リスト1:今までを振り返り、集客上の判断基準となる指標をまとめる
ホームページやチラシでキャンペーンを告知する前に、担当者が把握しておくべき指標と数字があります。
以下の指標はいつでも確認できる状態にしておきましょう。キャンペーンが上手くいったときは追加予算をしたり、キャンペーンが上手くいかないときには縮小したりする場合もあります。その際の参考指標となります。
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平均成約率(=入会/体験会参加、〇%)
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平均継続期間(=入会から退会まで平均的な期間、〇カ月)
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指標(=体験会参加者、入会者)
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ライフタイムバリュー(=LTV、平均的にユーザーが負担する支出額)
以上をまとめたら、キャンペーンの企画に取り掛かりましょう。
②事前準備リスト2:一度、原点を見つめなおそう。
- どうしてもユーザーに支持されるキャンペーンが思いつかない・・・
- いつも集客が上手くいかない・・・
- 競合教室との差別化が出来ていないと実感している・・・
- キャンペーン施策の効率が悪い・・・
そのようなときは原点回帰をすることをお勧めします。
再度、事業環境を見据えて、市場や顧客を絞り、コンセプトを固めて、マーケティング施策を練るという手順で進めます。①PEST分析、②5F分析、③3C分析、④SWOT分析、⑤セグメンテーション、⑥ターゲティング、⑦ポジショニング、⑧USP、⑨ユーザーペルソナの設定、⑩マーケティングミックス(4P)などの先人たちが作ってくれたフレームワークを活用することで、様々な角度から習い事教室の提供価値について掘り下げることが出来ます。
時間はかかりますが、運営する習い事教室が、本当に顧客ニーズに応えているのか、他の教室との違いは何か、その違いをしっかりと言語化できているのかについて考える貴重な機会となるでしょう。
既に、もう十分と考える方は次のステップに進んでください。
③事前準備リスト3:USPに磨きをかけよう。
生徒集客だけではなく事業全体にとっても「USP」は重要です。キャッチコピーに悩むということは、自社の強みとは何か?を掘り下げられていない場合が多いです。
他社が簡単に真似できない教育プログラムを用意することは、インターネット時代の生存戦略とも言えます。USPを作るためには徹底した自己分析と他社分析が必要です。マーケティング大国アメリカで広告マンとして活躍したロッサー・リーブス (Rosser Reeves)がその考え方を樹立しました。根本となる考え方は以下の通りです。
- 広告は、消費者に向けて提案するものでなければならない。(消費者目線)
- その提案は競合が提案していないものか、それとも提案しようとしても出来ないことでなければならない。(独自性)
- その提案は、パワフルであり、多くの消費者を自社製品のほうへ引きよせるものでなければならない。(他社にはない強烈なベネフィット)
Amazon.co.jp: USP ユニーク・セリング・プロポジション 売上に直結させる絶対不変の法則: ロッサー・リーブス, Rosser Reeves, 近藤隆文, 加藤洋一 (監訳): 本
④事前準備リスト4:"So What?"視点を持とう。
お客様は移り気ですし、検討する時間も限られています。長々とした文章を読んでくれるとも限りません。
お客様の本音は"So What?"(「だから何なの?」)です。
事業者はシンプルで分かりやすいキャッチコピーが必要であり、そのためにはUSPが必要です。そのためのヒントが以下の9つです。実践マーケティングの巨匠・ジェイ・エイブラハム氏が以下のように定義しています。「うちにはそんなUSPが見つからない」という方は以下のチェック項目を読んでください。
さらに読んでも思いつかない場合は、最後の9番に「ストーリー」と言う視点を加えてください。過去の歴史やファクトに基づくストーリーはオリジナリティが高いので他社に真似しにくいです。
- 広い選択肢
- 大幅なディスカウント
- 的確なアドバイスや補助
- 利便性(ロケーション、豊富な在庫、配達の早さなど)
- 最高級の製品(サービス)
- 迅速なサービス
- 特別な各種サービス
- 長期的な保証、または広範囲にわたる保証
- その他、ライバルには提供できない特別な点、有形・無形の利益、価値のある特典
事前準備が終わったら早速、本格的にホームページを作っていきます。